2016年2月3日水曜日

伯爵に拾われた娘(後半) ヘレン・ディクソン

さて、感想分の続きです。
前半よりネタバレ度が高くなってますのでご注意を。

前半とあらすじはコチラからどうぞ。
ネタバレと感じる可能性大アリ↓





萌えるポイントの続きです。

③キャラ立った脇役たち
 
  脇役が濃ゆい!

 過去のある娼婦の館のマダム(女将)、
 ギラギラに脂ぎったスリの親玉、

 姪との関係修復に苦悩する叔父さま(ナイスミドル)、
 ヒーローにトラウマを与える元伯爵など!

 特にヒロインの恋敵になる女性は出番が少ない割に良い味出してます。
 恋に破れた彼女の裏側まで描いてあり、
 この娘でももう一作書けるんじゃない?と思わせます。

 
④当時の画壇の雰囲気

  本作のヒーローであるアダムですが、
 爵位を継ぐことになった時点で、すでに人気の画家でした。

 作中にもアダムがアトリエで絵を描くシーンもあり、
 それこそ絵になるシーンです。ウットリ

 アダムが描いた絵が発表される場面があるのですが、
 英国のロイヤル・アカデミーの初代会長ジョシュア・レイノルズという実在の人物が登場してきます。

 もちろんチョイ役ですが、チョイ役の割によく書かれているので思わずググッてしましました。
 当時の画壇のカリスマであり偉い人みたいです。
 前編に貼った三姉妹の絵は彼の作品です。
 虫子は絵はさっぱりなので、ハーレクインを読まなければ知り得なかった人物です。
 彼の作品から当時のリアルな雰囲気が感じられます。


 全体として濃いめの脇役を持て余すこともなく、伏線もしっかり回収され、ちゃんと作ってある納得のお話でした。
 (ハーレクインには希に伏線が回収されないままハッピーエンドを迎える作品もあります(笑)

 ハーレクイン好きな方、イギリス風俗史が好きな方、コメントいただけたら嬉しいです(^^)

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