2016年1月31日日曜日

ヒストリカルというジャンル①

昨日、初めて感想文を書いてみて

「ジャンルの説明が必要かな?」

と思いましたので、ハーレクイン初心者の方の為にジャンルを説明させていただこうかなと思います。

そんなの分かりきってるわよ!という先輩方もいらっしゃると思いますが、どうかお付き合いください。

ハーレクイン小説と一口に言っても色々とジャンルがありまして、

大きく分けて

現代モノ と 歴史モノ

があります。
(ほんっとーに大雑把でスイマセン。細かいジャンル分けはまたおいおい)

今のところ虫子が好んで読んでいるのがヒストリカルと呼ばれる歴史モノです。

特に1800年代前半のナポレオン戦争の頃のお話が自然と集まってしまいました。
(ヒストリカル作品が扱っている時代範囲はもっと広~いです)

高校時代、

「外国人のカタカナ名前は覚えらんなぁーい」

というアホな理由で日本史を選択していた私……
西洋の歴史に疎いまま大人になりました。

ハーレクインヒストリカルにハマり始めた頃は

「戦争とか兵士とかって何戦争の話?
 ウェリントン公ってどんなオジサン??」
 (イギリスでは誰もが知る英雄で、作中でもよく登場人物達の話題に上がります)

いやホントお恥ずかしい。。。
お勉強は嫌がらずにしておくものですね。

この戦争、イギリス本土が戦場になったことはなく、
加えて当時のイギリスは世界屈指の大国。
ロンドンでの貴族階級の生活は豪華そのものです。

ドレスにシューズに帽子にショール!
髪をセットしてもらって晩餐会へ!!

女子なら一度は憧れる西洋のお姫様の世界です。



ただ礼儀作法に異常にうるさい時代でもありまして、
作法から外れたことをするとあっという間に社交界から締め出しをくらってしまうという恐ろしさもありました。

例えば、良家の女性はワンブロック先の本屋に行くだけでも誰か付き添いが必要とされました。
誰かに見とがめられようものなら「お転婆認定」です。

また、結婚前の男女が部屋で二人きりになることも禁じられていました。
それがリビングのような場所であっても。

これも発覚してしまえばスキャンダル。
数日の内に社交界全体に噂は広まります。

例え密室で何も起こらなくても女はキズモノ扱い、
男は責任を取って結婚しなくてはなりません。

男がもし逃げだそうものなら女側の親族(兄や父)と決闘……とか。

一度スキャンダルに見舞われてしまうと一族全体の恥となります。
姉妹はまずまともな結婚はできません。

とりあえず結婚さえしてしまえば例え婚前にアレコレしていたとしてもセーフ!というのが腑に落ちないですけどねぇ。

う~ん、現代だったらとんでもない話ですよね。
でも当時の人は必死にこのルールを守っていました。


結婚前の女性の処女性は大変重視されていたんですねぇ。

貴族の仕事は血筋を残すことですからそれは仕方ないことかと。
DNA鑑定とかも無い時代ですからねぇ。

そして物語の中ではこういったルールを逆手に取ってあれやこれや仕掛けてくる悪者も出てきます。ワクワク

現代人からするとあり得ない、厳しく制限された男女の接点。
その限られた中で意志疎通を計るもどかしさがヒストリカル物の魅力だと思います。

ハーレクインに興味を持たれた方、ハーレクインのファンの方、コメントいただけたら嬉しいです(^^)

貴公子の想い人 アン・アシュリー

それでは早速初めての感想文を。
(書評という言葉はハーレクインに馴染まない気がするので感想文でいきます)

「貴公子の想い人」

良家の血を引きながらも両親を早くに失ったルースは、青春と呼べる10年間をイギリスの荒野のお屋敷で過ごし23歳になっていた。
・あらすじ・
(当時の結婚適齢期は17~19歳位)
お屋敷の持ち主である老婦人は人嫌いで滅多に他人を招待することもなく、世間からは孤立した日々を送っていた

ある季節外れの大雪の日、雪に足止めされた旅人達が一夜の宿を求めて次々とお屋敷を訪れる。
その中に名家の出身で今では退役軍人でもあるヒューゴーがいた。
つかの間の交流ではあったもののルースはその人柄に好意的な印象を持つ。

その夜、滅多にない大勢の来客を迎えての晩餐の席で老婦人は昔、殺人の瞬間を見たことがあると言い出す。
晩餐の席にそぐわない奇妙な話題を楽しそうに話す老婦人にルースは違和感を覚え……


ハーレクインの中でもヒストリカルと呼ばれるジャンルです。
1800年代前半のナポレオン戦争の頃のイギリスが舞台になる作品が多いですかね。

はい、わたくしヒストリカル物が好物でございます。

この作品はロマンスにちょっぴりミステリーの要素も加わっています。
ただまぁ、ハーレクインの性質上どうしても謎解きの部分はヒロインとヒーローをいちゃいちゃさせる為のダシになってますが。

というかヒューゴーは完全にルースと一緒にいる為の口実としか思ってないですね(笑)

でもいいんです。ハーレクインですから。
ミステリーの雑さに文句を付けるのはヤボってものです。

個人的にハーレクインは設定が8割だと思ってます。
萌えポイントは百人百通りだと思うのですが、私のポイントはココでした。

ここからネタバレと感じる可能性アリ↓







田舎娘の都会デビュー
 いつの時代も都会に出て変身する女の子の話はトキメキます。

当時の旅の様子
 昔は旅行は特権階級だけものでした。
 不便で危険な当時の旅行の雰囲気が伝わってきます。

ヒーローのデレ感
 これ!
 追われる立場で居たいという三十路女の願望です。

このアン・アシュリーという作家さん、よく買ってます。

私は作家買いということはしないのですが、あらすじを読んで「萌!」となるとこの人が書いてるということが多いです。
ツボが近いんですね(笑

この作品を読んだことがある方、興味を持たれた方、ハーレクインのファンの方、コメントいただけたら嬉しいです(^^)

2016年1月29日金曜日

はじめまして

今から3年前。
2012年は電子書籍元年でした。


「もう古本屋に重いダンボール担いで行かなくていいなんて!」


それは活字中毒者にとって確かに革命だったのです。


大きな革命の波に流されし愚民は予約割引に釣られて楽天koboを購入しました。

そしてしっかりとkobo大炎上事件に巻き込まれたのです。
(発売日にアクセスが集中した為、初期設定すら出来ないユーザーが続出した事件)

6歳年下の弟からは「俺ならしばらく様子みてから買うね」と最もなご意見。
ぐぬぬ。。。

すったもんだで何とかkobo を使うことは出来るようになりました。
が、しかし!

「読みたい本が無いっ!」

という致命的な状況に。
(当時は電子化されている書籍がまだまだ少なく、出版社も様子見という段階でした)

「でもこのkoboってやつ使ってみたい!とにかくこれで読んでみたいの!」

そこで初めて手を出したのが「ハーレクイン小説」だったのです。
(ハーレクイン出版は本社がカナダにあり、koboも楽天に買収される前はカナダの会社だった為か日本でもkobo発売初期から充実したラインナップでした)

子供の頃から本屋の片隅に存在していた濃ゆい表紙の薄い本。
存在は知っていたけど手に取ることは無く30年。
買ってる人も読んでる人も見たことない(失礼)けど静かなる存在感を放っていたあの子たち。

「あぁ!なるほど!」

片手間に読んでもストーリーを見失わない気軽さ。
ハッピーエンドが約束されている安心感。
そしてイケメンのヒーロー。

大人になってしまった少女達の童話。
少女漫画の恋愛に共感できなくなった女達の世界だったのです。
(いや、読むけどね)

しかしハーレクインばかりを読み漁るにつれて致命的な欠陥があることに気づいたのです!

「タイトルが覚えられない!」

はい、お馬鹿さんですね。
ハーレクイン小説の特徴としてタイトルがインパクトに欠けるものが多いのです。
適齢期の男女が出会って恋に落ちてハッピーエンドを迎える。
全てのお話がロマンスなのですからタイトルが似通ってしまうのは仕方のないこと。

とはいえポンコツ読者の私は、読み終わると同時にタイトルと内容が脳内で空中分解。
タイトルと内容をセットで覚えていることが出来ないのです。

「これってもったいない気がする!」

ということで自分の備忘録、そしておこがましくもハーレクインの楽しさを広めたい!という思いでブログを始めました。

関係ない日々の雑記や旅行の記録なども書くと思います。
どうぞよろしくお願いします。